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  • 執筆者の写真あーこ

感情を感じる

更新日:2020年1月17日

娘が進学のため、春に巣立ちます。

2週間ほど前のある朝、私の中に電流が流れるように悲しみのスイッチが入りました。

娘が家を出る。どうしよう、どうしよう。悲しい。悲しいよ。

もうパニックでした。スーパーに買い物に行っても、ただウロウロ歩き回るだけ。吐き気がして、息がうまく吸えなくて、苦しい。

電車に乗ると、娘と一緒にショッピングに行って誰よりもはしゃいでた私を思い出し、もう私はこの幸せの時間にいられないんだ・・・と人目もはばからず涙がこぼれました。


こわいよ・・・


・・・やっと私の本物の感情に気づきました。

「悲しい」はニセモノの感情でした。

私は「こわい」のだなと認めました。


1月9日のワンネスを終えて、ひとりになるとまた「こわい」が押し寄せてきました。



帰りの車の中で、私の胸をえぐるような苦しみに聞いてみました。


『何がそんなにこわいの?』


・・・・・

小さかった頃のひとりぼっちの私

誰にも気持ちを話せず、

誰にも気にかけてももらえず、

トラウマ状態の過覚醒で、

ちっぽけで、

ばかで、

無力で、

弱くて、

蒼い海の底のような世界にいた私に、

また、戻されてしまう・・・

やっとひとりぼっちじゃなくなったのに

やっと愛してくれる人ができたのに

娘のそばにいることで、あの頃のわたしのそばにいるつもりでいたのに


こわいよー、こわいよー


気がつくと私は運転をしながらウォーウォーと

大声で泣いていました。


小さな子供のころのひとりぼっちでさみしかった気持ち、恐ろしかった記憶、愛されたかった思いなどをありありと感じ、それらを心の底から、お腹の底からねじり出すように、

怒号のように泣きました。



20分ほど続けると

さすがに疲れて、声も枯れて、私はおとなしくなりました。


もうわたしはあの頃のわたしじゃないよ。

娘が家を出ても、わたしはあの頃に戻るわけじゃない。

大丈夫、大丈夫。


何度か自分に言いました。

勝手に傷ついていた私に、届けるように。


この日から、娘が巣立つことによって湧き出ていた「こわい」がなくなりました。


今の私が、小さな頃の私の感情を全身全霊で感じきることで、「こわい」のきもちが消化したのだと思います。


娘の巣立ちは、私にとって試練です。

娘が今までのように私たちのそばにいなくなることは確かに痛く切ないことです。

ですが、私が長い間子どもたちに背負わせていた暗くて重いものの正体に、私自身が気づき始めることができたことに、感謝も感じています。


娘が、広い世界に触れようとしていることを、私もここで応援したいと思います。


母はもう大丈夫と娘に信じてもらうために、何度も私は自分に届けたいです。



私はもう

あの頃の私ではない





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